結婚相談所の成婚率が比較に使えない理由|分母の違いを実例で解説

結婚相談所を選ぶとき、成婚率の高いところを選びたいと考えるのは自然です。しかし公表されている成婚率は、そのまま比べられません。計算式の分母が各社で違うためです。

分母の違いで、5%が50%になる

成婚率を公表している相談所の多くは、次の式で計算しています。

成婚率 = 成婚退会者数 ÷ 総退会者数

この式の分母は「その期間に退会した人」です。活動を続けている会員は分母に入りません。数字を入れてみます。

  • 会員数:100人
  • 1年間の退会者:10人
  • そのうち成婚して退会した人:5人

このとき成婚率は 5 ÷ 10 = 50% と表示されます。しかし実際に成婚したのは、会員100人のうち5人です。実質5%が50%として表示されていることになります。

この点は、相談所側も問題として認識しています。名古屋の結婚相談所クレシャスは、この算出方法では利用者に誤解を招くという理由から、成婚率をあえて公開していないと自社サイトで説明しています。

分母には少なくとも3つの取り方がある

「成婚率」という同じ言葉でも、分母の取り方によって意味が変わります。

分母 意味 数字の出方
総退会者数 その期間に退会した人 高く出る。活動継続中の会員が分母に入らない
在籍会員数 その時点で活動している人 低く出る。実感に近い
交際成立者数 交際まで進んだ人 母数が絞られるため高く出る

どの分母を使ったかが書かれていない成婚率は、他社の数字と比べられません。数字の大小ではなく、定義が書かれているかどうかを先に見てください。

「成婚」の意味も各社で違う

分母以前に、「成婚」という言葉の定義が各社で異なります。

前述のクレシャスは、自社の成婚の定義を「婚約に値する」と説明したうえで、結婚の口約束や、二人が結婚の意思を固めた状態、さらに交際が最長6か月を経過した場合も成婚とみなすと公表しています。

つまり「成婚しました」と書かれていても、その二人が結婚したとは限りません。この定義を公表している相談所は、むしろ誠実な部類です。定義の違いが成婚料の発生時期を決める点については、結婚相談所の「成婚」は結婚ではないで説明しています。

算出方法が書かれている数字は信頼できる

成婚率そのものを出していなくても、算出方法つきで実績を公開している相談所があります。同じくクレシャスの例です。

「10人が入会して1年以内に成婚するのは、正式には2.94人」としたうえで、次の条件を明記しています。

  • 2023年1月〜2025年1月末の入会者数と、2023年1月〜2025年7月末の活動1年以内の成婚者数から算出
  • 活動13か月目以降の成婚者数は含まない

期間と、何を数えて何を数えなかったかが書かれています。こうした数字は、他社の同じ条件の数字と比べられます。

連盟が出す数字にも注記が付く

連盟(相談所のネットワーク)が出す成婚数にも、範囲の注記が付きます。IBJ(日本結婚相談所連盟)の「成婚者数No.1」という表示には、公式サイトに次の注記があります。

  • 日本マーケティングリサーチ機構調べ
  • 成婚数は2024年累計、会員数は2024年12月末時点
  • 2025年2月期の指定領域における市場調査
  • 成婚数はIBJ連盟内での成婚者数

注記を外して「成婚者数No.1」だけを読むと、意味が変わります。数字を見るときは注記まで読んでください。連盟の数字の読み方は結婚相談所の連盟とはにまとめています。

面談で聞くとよいこと

成婚率について確かめるなら、次の3つで足ります。

  1. その相談所の「成婚」の定義は何か(婚約か、交際◯か月か、入籍か)
  2. 成婚率を出しているなら、分母は何か(退会者か、在籍会員か)
  3. いつからいつまでの数字か

答えられない、あるいは答えを濁される場合は、その数字を判断材料から外してください。数字が無いこと自体は問題ではありません。定義のない数字があることのほうが、判断を誤らせます。

ほかに確認しておきたいことは入会前に知っておくことにまとめています。

本ページに記載した各社の情報は、それぞれの公式サイトで確認したものです(2026年9月8日確認)。内容は変更されることがあります。

当サイトは各結婚相談所の公式サイトではなく、各社が公表している情報をもとに第三者がまとめた比較サイトです。入会・退会・料金のお支払い・お見合いに関するお問い合わせは、ご契約先の相談所へお願いします。

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